屋形船を楽しむ

屋形船の風流さ

屋形船の風流さ

屋形船の風流さ元々屋形船は日本の蒸し暑い夏を出来るだけ涼しく過ごそうとした川遊びで、古くは平安時代から貴族が行っていました。本来は夏の蒸し暑さをしのぐ為に行われていたので、夏に花火の下で食事やお酒を共に味わうものですが、最近は夏だけでなく他の季節でも楽しむ事が出来ます。
例えば春であれば、川沿いに咲き乱れる満開の桜や新緑を見て食事が出来ますし、秋は月明かりに照らされるきれいな紅葉を見ながら、旬の食材を使った料理を船上で仲間と食べる事も出来ます。このように目で美しい風景を見ながら、舌で美味しい料理を味わうという視覚と味覚を使って楽しむのがまさに屋形船の風流さです。
もちろん今の屋形船には冷暖房が完備しているので夏は冷房が効いていますし、冬も暖房であたたかいので快適に街が雪化粧の中、鍋を囲む事も出来ます。春夏秋冬全ての季節で、美しい背景の中で仲間と美味しい料理を食べる事が出来る事こそが現代の屋形船の風流さです。

屋形船の別名は「楼船」

屋形船の別名は「楼船」屋形船と言えば、テレビの時代劇などの一場面などで見かけたことがある人は多いと思います。小船の上に小屋を取り付け、家屋のように襖で中が見えないようになっています。中には畳を敷いて座敷になっており、そこで悪役たちが何やらひそひそと悪巧みをしていたりします。
そういったイメージもありますが、現代では中で100名の宴会が出来るほど大きな屋形船もあります。時代劇では船頭が竿を押して水面を進む場面も見られますが、今はちゃんとエンジンが付いています。夏の花火大会を船から見て楽しむなどが出来ます。こういった船は楼船(ろうせん)と呼ばれることもあります。楼という漢字は、高い建物ややぐら、遊女と遊ぶ店といった意味があります。漢字を前後逆にした船楼(せんろう)という言葉もあり、こちらは船の上の構造物の意味です。江戸時代の浮世絵には2階建ての屋形船が描かれたものもあるので、その背の高いものも含めて建物を取り付けたものを楼船と呼ぶこともあったのでしょう。今では屋形船という呼び方が定着していますが、楼船という呼び方も古き良き時代の風情を感じます。